キャンプ

 

週末、金土とキャンプに行ってきた。キャンプといっても、車中泊の簡素的なものであるが。

 

今、キャンプの人気が凄い。

YouTubeや、アウトドアブランドへの注目が集まっていることから認識はしていたが、実際にキャンプをしてみるとよくわかった。

有名な野営地であるその場所は、金曜の夜でも利用者の数が多いなと感じさせるほどで、土曜の朝ともなると人が倍増していた。

キャンプ場が営業を自粛している等の一時的な理由はあるかもしれないがそれにしても人が多かった。

 

キャンプがここまで流行っている理由を考察する。

 

一つは、感染症対策による娯楽施設の休業等自粛。

この自粛ムードで娯楽、次の週末にやる事の選択の幅が狭くなった今、キャンプは人里離れた、屋外で行うという点が新型コロナウイルスへの配慮も感じさせつつ、楽しめるアクティビティとして人気を博しているのだろう。

 

二つは、漠然とした将来への不安感と日常の閉塞感からの逃避。

個人的な見解だが最近は著名人の自殺から新型コロナウイルスまで、暗いニュースが飛び交い、命を全うするといういわば動物としての本能まで折り曲げてしまうほど、将来に夢を見れない時代だと感じる。

一方で、仕事は勿論、プライベートでも老後の資産形成等、将来を見据えることの重要性を日常はこれでもかと考えさせる。

日常では目先のことのために、行動することが少ないと感じる。

その中でキャンプでは、寒いから火を付けよう、そのためには薪を用意しよう、薪をよく燃やすために割ろう、まずは焚き火の場所を確保しよう、目先にやる事が沢山ある。

本能に連動して行う作業に身を任せていると、心がフラットになるのを感じる。

余計な事を考える必要がないのだ。

 

 

ヒトは動物の中で、唯一未来を案じる事ができる動物であると言われている。

その点がヒトを人たらしめている大きな要素だと思う反面、ヒトが動物である事を忘れさせる一つの原因になっていると感じる。